幡地隆寛のクラブセッティングを読む基礎知識と核心ガイド
幡地隆寛のクラブセッティングはいつの情報?
幡地隆寛のクラブセッティングを調べるとき、最初に確認したいのは「いつ、どの場面で確認された道具か」です。同じ選手でも、2024年の優勝時と2025年の開幕戦取材時では、フェアウェイウッド、ユーティリティ、ウェッジの構成が異なります。この記事では、機種とシャフトを一覧で確認できる2025年の東建ホームメイトカップ練習日の取材情報を中心に扱い、必要な箇所で2024年との違いを示します。これを、日付を限定しない「現在の確定セッティング」として読むべきではありません。

もう一つ重要なのは、本数です。2025年のGDOの一覧には「練習日のため15本」と明記されています。練習日に試した15本を、そのまま公式ラウンドで使用した14本とみなすことはできません。ゴルフ規則では、14本を超えるクラブを持ってラウンドを始めたり、ラウンド中に持ったりすることは認められていません。公開資料だけでは、この15本のうち試合でどの1本を外したかを特定できないため、以下の表も「練習日に確認されたクラブ」として示します。
GDOの2025年練習日クラブセッティング
R&Aのゴルフ規則・用具に関する規定
2025年の使用クラブ・シャフト一覧
次の表は、2025年の東建ホームメイトカップ練習日に取材された一覧です。ドライバーからパターまでの合計は15本であり、試合当日の確定した14本を示す表ではありません。また、同じモデル名でも実測ロフトやヘッド調整が異なれば、球の出方まで同じになるとは限りません。まずは番手ごとの役割と構成を押さえてから、細かなスペックを見るのがよいでしょう。
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ドライバー | タイトリスト GT4、10度/ディアマナ WB 73TX | 操作性を重視する番手 |
| 3番ウッド | タイトリスト GT1、14.5度/ディアマナ WB 73TX | ドライバーとは異なるGT1を採用 |
| 4番ユーティリティ | タイトリスト GT1、20度/TENSEI Pro 1K HY、90g台・TX | 3番ウッドとアイアンの間を担う |
| アイアン型クラブ | タイトリスト T350プロト、3番/VENTUS HB、100g台・TX | 公開一覧ではロフト角の記載なし |
| アイアン | タイトリスト 620 MB、4~9番/KBSプロトタイプ | 6本構成 |
| ウェッジ | ボーケイ SM10、46・52・57・62度 | 46~57度はKBS V TEN、62度はKBS HI-REV 2.0 125 S |
| パター | スコッティキャメロン ファントム T-11 | 取材記事ではプロトタイプと説明 |
表で見落としやすいのが、2025年のGDOの一覧は「620 MBが4~9番」であり、PWを同じアイアンセットとして列挙していない点です。一方で、ウェッジには46度が入っています。以前の「4番~PWの620MB」という構成を無意識に足してしまうと、本数も番手のつながりも誤ります。シャフトについても、ウッドの73TX、ユーティリティの90g台TX、アイアン型クラブの100g台TXという違いが記載されており、モデル名だけでなく組み合わせ全体を確認する必要があります。
ウェッジの最も寝たロフトは、媒体によって表記の仕方に注意が必要です。GDOの2025年一覧は62度と記載しています。一方、同じ開幕戦を取材したALBAの記事では、63度のヘッドを調整し、実測ロフトは62度と説明しています。ここでは、メーカーの刻印や調整前の呼び方と、実際に計測した角度を区別して読むのが正確です。どちらか一方を誤記と決めつける必要はありません。
GT4とGT1を使い分ける理由
GT1は球が上がりやすいモデルとして紹介されていますが、幡地は3番ウッドのロフトを14.5度に調整し、球が上がりすぎないようにしています。「上がりやすいヘッドだから誰でも同じ球になる」という話ではありません。ヘッドの性格を生かしつつ、ロフトやシャフトで自分の弾道に合わせる。その調整まで含めて、幡地隆寛のクラブセッティングです。
- ドライバーは、距離に加えて球筋を打ち分けられるかを見る。
- フェアウェイウッドは、最長飛距離だけでなく狙った距離を越えにくいかを見る。
- ユーティリティは、ウッドとアイアンの間で実際のキャリーがつながるかを確かめる。
- 練習日の候補クラブと試合当日の使用クラブを区別し、本数を決めつけない。
2024年には、GT4ドライバーにGT3の3番ウッド16.5度、U505のアイアン型ユーティリティを組み合わせた構成が取材されました。当時の幡地は、3番ウッドの飛びすぎを避けるためロフトの多い16.5度を選んだと説明しています。また、U505は距離の空きを埋める目的で使用し、本人の説明では20度に調整しておおむね240ヤードを打っていました。2025年にGT1へ替わっても、「飛ばせる限り飛ばす」より「必要な距離と弾道を作る」という考え方は共通しています。ただし、2024年の飛距離を2025年のGT1の実測値として流用することはできません。

620MBとウェッジに表れるこだわり
パターは2025年の一覧でスコッティキャメロンのファントム T-11とされ、ALBAは同モデルをベースにしたプロトタイプを継続使用していると伝えています。一方、2024年の関西オープン優勝時の取材では、ファントムX 11Sツアープロトタイプを使っていました。似た名称でも取材時期とモデル表記が違うため、旧記事のパターを2025年の仕様として書き換えないことが大切です。
アマチュアが取り入れるべき考え方
具体的には、まず現在のバッグでドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、長いアイアンのキャリーを複数球ずつ確かめます。隣り合う2本がほぼ同じ距離なら、どちらかを外して別の距離を補う選択ができます。逆に大きな空白があれば、番手表示より実測した飛距離を優先して候補を探します。ウェッジ側でも、フルショットと振り幅を抑えたショットの両方を記録すれば、ロフトを増やすべきか、今ある1本を使い分けられるかを考えやすくなります。これは幡地本人の数値をまねる方法ではなく、自分の距離の重複と不足を見つけるための手順です。
一方で、幡地の73TXや90g台TXといったシャフト表記、620MBの特殊な調整を、そのまま一般ゴルファーへの推奨スペックにしてはいけません。シャフトの硬さや重さだけを合わせても、打点、打ち出し方向、球の高さが自分に合うとは限らないからです。試打では、まず打ちやすさとミスしたときの球を確認し、必要に応じてフィッターに相談するとよいでしょう。アイアンのロフト変更やソール加工は、番手間の距離や地面との当たり方も変わるため、見た目を似せる目的で安易に行わないことが重要です。
最後に、公開セッティングを参照するときは「取材年」「練習日か試合日か」「表記ロフトか実測ロフトか」をセットで確認してください。2025年の一覧は練習日の15本であり、2024年の優勝時とは構成が違います。幡地の選択を参考にするなら、モデル名の一致よりも、操作したい番手、飛びすぎを防ぎたい番手、距離を細かく打ち分けたい番手を分けて考えることが、自分に合うクラブセッティングへの近道です。

