小平智のクラブセッティング|14本の構成と変更点
小平智のセッティングを見る前に知っておきたいこと
「小平智 クラブセッティング」を調べると、異なるドライバーやパターを載せた記事が見つかります。用具情報は、いつ取材したかによって内容が変わるためです。そこで本記事は、まずゴルフダイジェスト・オンラインが2025年の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」で取材した14本を基準にします。そのうえで、2026年に報じられた変更を別に扱います。2025年の一覧を、2026年9月現在も全品そのまま使用しているという意味で読むべきではありません。

小平は2021年からクラブ契約フリーとなり、複数メーカーの道具を組み合わせています。2025年のバッグでも、ドライバーはキャロウェイ、3番ウッドはテーラーメイド、5番ウッドはプロギア、アイアンにはヨネックスと三浦技研が入っていました。メーカー名を統一するより、自分が構えやすく、狙う球を打ちやすいかを重視していることが、本人への取材からうかがえます。
クラブを使い続ける理由にも、小平らしさがあります。長年愛用する5番ウッドについては、より良いものが見つからず、構えたときに真っすぐ見えることを大切にしていると語っています。モデルの発売年が古いからといって、すぐに性能不足と判断していないわけです。新製品と愛用品を併用する姿勢は、セッティングを「新しい順に買い替えた一覧」ではなく、「それぞれの役割を満たす道具の組み合わせ」として見る手がかりになります。

2025年の取材で確認された14本を一覧で確認
以下は2025年の大会取材を基準にした構成です。ドライバー1本、フェアウェイウッド2本、4番アイアン1本、5番からピッチングウェッジまで6本、ウェッジ3本、パター1本で、合計14本になります。R&Aの規則でも、ラウンド中に持てるクラブは最大14本です。ボールはクラブの本数には含めず、表の最後に別項目として記載しました。
| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ドライバー | キャロウェイ パラダイム ◆◆◆、10.5度 | ツアーAD クアトロテック、45インチ、70g台・X |
| 3番ウッド | テーラーメイド Qi10、15度 | ツアーAD CQ、70g台・X |
| 5番ウッド | プロギア iD nabla black、18度 | GDOの一覧ではツアーADプロトタイプ表記 |
| 4番アイアン | ヨネックス EZONE CB702 フォージド | REXIS スチールコア タイプH、120g台・X |
| 5番~PW | 三浦技研 TC-102、6本 | ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー |
| ウェッジ | ボーケイ SM9、52度・56度・60度 | 距離と使い方を分ける3本構成 |
| パター | スコッティキャメロン プロトタイプ | 別の2025年取材ではニューポート2プロトと紹介 |
| ボール | タイトリスト PRO V1x | GDO掲載の2025年モデル |
表の5番ウッドは、資料によってシャフトの記載が異なります。GDOの大会取材ページでは「ツアーAD プロトタイプ」ですが、みんなのゴルフダイジェストの2025年取材記事では「ツアーAD クアトロテック(75X)」です。どちらかを無理に同一スペックへ置き換えず、確認する資料と取材時点を明示して読むのが正確です。実際の試合では調整される可能性があることも、GDOは注記しています。
ドライバーも、この表では2025年取材時のパラダイム ◆◆◆を掲載しています。ロフトは10.5度で、シャフトはツアーAD クアトロテック。みんなのゴルフダイジェストによれば、小平は2023年に長さを0.5インチ伸ばして45インチにしています。ただし、この数値だけを見て「45インチにすれば同じ球が打てる」と考えるのは早計です。長さや硬さは、振る速さだけでなく、打点や振るタイミングとの相性も確かめる必要があります。
アイアンとウェッジに表れる距離の組み立て方
この14本で特徴的なのは、4番アイアンだけをヨネックス EZONE CB702 フォージドにし、5番からPWを三浦技研 TC-102でそろえている点です。小平は4番アイアンについて、5番ウッドと5番アイアンの間を埋める「3.5番アイアン」のような役割だと説明しています。以前のシャフトから変更したことで球が上がり、止まりやすくなったとも語りました。番手の数字をそろえるためではなく、前後のクラブで届く距離や弾道をつなぐための選択です。
5番からPWまでのTC-102には、見た目への細かなこだわりがあります。小平は三浦技研の工場へ足を運び、自分が構えやすい顔に仕上げています。本人への取材では、市販品の形状をそのまま使うのではなく、ホーゼルを調整してセミグースネックにしていることも紹介されました。ここでいう「顔」とは、主にアドレス時に目に入るヘッドの形や向きの印象です。自分には真っすぐ見えるか、迷わず構えられるかを重視しているため、同じTC-102という製品名でも、市販品と小平仕様の一本を同一視しないほうがよいでしょう。
ウェッジは52度、56度、60度のボーケイ SM9を3本入れています。みんなのゴルフダイジェストの取材では、以前はウェッジ2本でプレーしていたものの、PGAツアーでプレーする際に56度を加えて3本構成にしたと説明されています。単にロフトの種類を増やすのではなく、フルショットで打つ距離、振り幅を抑える距離、グリーン周りで必要な球をどう分担するかが重要になります。
- 5番ウッドと5番アイアンの間に距離の空白があれば、4番アイアンのような中間のクラブを検討する。
- アイアンはモデル名だけでなく、構えたときの見え方と実際の打点を確かめる。
- ウェッジを増やす場合は、各ロフトで打ち分ける距離と用途を先に決める。
一般のゴルファーが参考にするなら、小平と同じロフトやシャフト重量を先に購入候補へ入れるより、自分の5番ウッド、最も長いアイアン、PWで実際に何ヤード打てるかを測るほうが出発点として明確です。間隔が大きいところに一本を加えれば、そのクラブの役割を説明できます。一方、現在の14本ですでに距離が重なっているなら、新しい一本を足す前に重複を見直す方法もあります。
2026年のドライバーとパターはどう変わったか
パターにも変化が報じられました。2025年の取材で長年のエースとして紹介されたのは、スコッティキャメロンのニューポート2プロトタイプです。一方、GDOは2026年8月のKBCオーガスタで、小平がマレット型のPHANTOM 12を持ち込んだと報じています。高麗グリーンへの対応を念頭に置いた選択で、小平は従来のエースとの打感や転がり方の違いにも触れています。ただし、同大会での使用報道だけを根拠に、ニューポート2を完全に手放した、あるいは以後の全試合でPHANTOM 12を使っているとは断定できません。
つまり、2026年9月時点で確認できる変更情報はあっても、ここで挙げた報道をつなぎ合わせるだけでは、同じ一大会の全14本を確定できません。記事や動画で小平のバッグを調べるときは、「取材日」「大会名」「実際に使用したのか、練習中のテストなのか」を先に確認してください。特にパターは、特定のグリーンに向けて別タイプを試すこともあり、一本の写真だけでは継続使用の判断はできません。
小平智の選び方を自分のセッティングに生かす
小平の道具選びから学べるのは、同じメーカーやモデルを買うことよりも、選ぶ順序です。本人はクラブの見た目、とくに構えたときに真っすぐ見えることを重視し、慣れたシャフトを使いながらヘッドを合わせる考えを語っています。パターでも、長く使ったエースを大切にしつつ、異なるグリーンへの対応として別形状を試しています。どの一本を「変えない軸」にし、どこを状況に応じて調整するかが明確なのです。
自分のバッグに置き換える際は、まず現在のクラブごとに、無理なく打てたときのキャリー距離とミスの傾向を書き出します。次に、隣り合うクラブで距離が離れすぎる箇所や、同じ距離しか打てない箇所を探します。候補のクラブを試打するなら、最も飛んだ一球だけで選ばず、何球か打ったときの距離のまとまり、打ち出しの高さ、着弾後の止まり方まで比べると、バッグ内での役割が判断しやすくなります。
たとえば、5番ウッドは打てても、その下の長いアイアンでは球が十分に上がらないなら、小平の4番アイアンが担う「間をつなぐ」という発想を参考にできます。ただし、同じ4番アイアンが正解とは限りません。試打で狙う距離を安定して打てるクラブを、フェアウェイウッドやユーティリティーも含めて探す考え方が実用的です。また、ウェッジを3本にするなら、ロフトの数字だけでなく、それぞれをどの距離・ライで使うかまで決めておきましょう。
購入前には、製品名が同じでもプロのクラブには個別の調整が入っている場合があることを忘れないでください。小平のTC-102は構えたときの見え方まで調整された仕様であり、2025年のセッティング資料自体にも、実戦時と異なる場合があるとの注意書きがあります。小平智のクラブセッティングを手本にするなら、14本を丸ごと複製するより、「見た目に納得できるか」「番手間がつながるか」「コースで必要な球が打てるか」の三つを、自分の試打結果で検証することが大切です。

[Admiral] 小平智モデル スエード起毛 ハーフジップシャツ メンズ トレーナー パーカー ゴルフウェア ADMA671

